Googleに救われた?!やっぱりGoogle検索エンジンのテクノロジーはすごかった。
とある会社から営業電話が掛かってきた。楽天市場に出店している自社の商品をテレビ通販で取り上げさせてもらいたいとのこと。
価格は映像制作料金のみで30万円。放送料やコールセンター代行、販売手数料などは発生しないというかなり聞こえの良い話。
しかし条件として在庫が数百個程度必要らしい。それでも単価は5000円前後なので300個売れると150万円くらいの売上となり、メリットは大きい。
番組や実績を教えて欲しいと言うと、すぐにメールで送ってくれた。番組名で検索すると、すぐに次のページが引っかかってきた。
まるで詐欺のようなものに引っかかってしまいました - 教えてgoo
世の中、そう美味い話はないよなと思いつつ、マーケティング・SEOを勉強する者として次の事が頭に浮かんだ。
「番組名がコンテンツ内にない・・・」
現在のSEOはコンテンツ重視といわれていて、特定のキーワードで上位に表示されるためには、そのキーワードがページ内に含まれていないと難しい。にも関わらず、上記のページでは検索した番組名がないというのは不思議。
念のために被リンクも調べてみたが、リンクテキストに番組名が含まれているわけでもなければ、被リンク元ページにさえ番組名の記述はなかった。(○○といった形で分からないようにマスクしてあった)
Google検索エンジンの解釈として、私が検索した番組名と上記の番組は同じということが分かる。ちなみに関連キーワードには会社名まである・・・。もう明らかに特定されているわけだ。
考察
なぜGoogleの検索エンジンはページ内に含まれていないキーワードで上位表示させたのか?
1.マスクしてても大体わかる
被リンク元のサイトには番組名や社名がマスクしてあるものの大体は分かってしまっている。Googleはそれを理解して、上位表示している可能性が考えられる。教えてgooが上位にきたのはドメインパワーが強い、コンテンツが豊富+被リンクによる影響があったからではないか。それでも被リンク元が上位にきていないのは気になる。ほんとうなら被リンク元も上位にきてほしいところ。
2.ユーザーの行動履歴を分析している
これは明らかになっていることのようだが、Google検索エンジンはユーザーの行動履歴もランキングに影響させている。「特定の番組名で検索しているユーザー」が教えてgooのページを良く見ている。さらには問題を解決している(検索を終了しているとか?)。つまりGoogleは「特定の番組名で検索しているユーザー」には教えてgooのページを見てもらうことで、良質な検索結果を提供できると考えている。
ちなみに関連キーワードに社名がでてくることから、「特定の番組名で検索しているユーザー」は「特定の社名で検索しているユーザー」と似ているということになる。おそらくは同じ意図を持って検索していることだろう。
ということで 2. が有力なところ。気になるのはどのようなユーザーの行動がランキングに影響しているのかということだが、上記のことから細かい行動履歴まで分析しているのは間違いない。
最後に
「すごく売れるので、まず在庫を確認して欲しい。」という営業電話にも驚きがあった。すごく刺さるトークスクリプトだったなぁと感心しつつも、Googleで番組名や自社名を検索しないのかとも思う(いまでいうエゴサーチ)。これ大事。
私が電話を受けた会社が詐欺かどうかというのは問題ではなく、あくまでGoogleと教えてgooとそのユーザーに救われたという話。